2009/2/25
残存者利益
先日テレビ(どの番組かは忘れましたが)で「ヤマト運輸を救った日本最後の“リヤカー職人集団”」との内容が放送されていて、その中で何度も出てきた「残存者利益」という言葉を始めて聞いて、とても興味のある内容でしたのでご紹介します。まず残存者利益とは「その業界の市場が衰退期を迎えて競争相手が撤退し、市場を独占して利益を享受すること」だそうで、まさにその「残存者利益」という言葉にぴったりな会社が「現存する日本最後のリヤカー専門メーカー“ムラマツ車輌”」です。「ムラマツ車輌」は戦後創業し、モータリゼーションの嵐の中、下町職人の技術と根性で21世紀の今日まで生き残った親子2代にわたる会社であり、この会社が生産する「宅配便向けの小型リヤカー」は、ビジネス街や商店街など車が入れない場所で宅配便の荷物を集配する際に使うため、10年ほど前からヤマト運輸の依頼で製造を開始。その後2006年に改正道路交通法が施行され駐車違反の取り締まりが強化されると、この「日本最後のリヤカー専門メーカー」に他の宅配会社からも受注が殺到。そして現在は月間100〜200台のペースで生産し、まさに「市場を独占して残存者利益を享受」しているそうです。これを見て「ウラヤマシ〜」と思いながらも「アパレルでは無理だな」と諦めましたが、生き残って存続させる大切さは教えられた気がしました。
ちなみにこの「ムラマツ車輌」の職人さんは本当に溶接技術の腕が良く、この職人さんが施した溶接は圧力2トン以上にも十分に耐えられ、大学の技術研究所の人も驚いていました。